Daughters of the Earth: Menstrual Wisdom Practitioner Immersion 2024

約二年ぶりの開催となる「月経の叡智」プラクティショナー養成イマージョンを2024年1月11日に開催することが決定しました。

この養成イマージョンは、『月経の叡智』つまり、月経にまつわる歴史、神話、スピリチュアリティ、生理学を通して、「地球の娘」としての女のスピリットを思い出すきっかけを与えられるようになりたい人のためのイマージョンです。

月経は、人類が存在していた時から女性の身体に起きていた生理現象ですが、それを人々がどのように解釈してきたかは時代や文化によって大きく異なります。

現代では、真正面から月経を汚く、恥ずかしいものとする、タブー視するような態度や発言は控えられるかもしれないですが、それは声に出されずとも女性たちの意識の中に内在化されており、「月経はない方が楽だ」と感じている方が大半である印象を受けます。

私もまさにそんなふうに感じていた一人でした。月経が始まった時点で強烈な羞恥心を感じ、月経が始まったことをできるだけ隠し続け、隠しきれなくなった後は鎮痛剤を飲まずにはいられないほどの生理痛を抱え続けていました。

しかしそれでも、どこかそれさえも「仕方のないもの」と受け入れており、「月経には叡智が詰まっている」なんて考えは、自分の内側のどこをさがしても存在していませんでした。

その一方で、子供の頃から見えない世界や神秘、人の心理に強く関心を持ち、高校生の時から本格的にヒーリング、スピリチュアリティについて学び始めました。

二十代に入ってもその興味関心は衰えず、様々な学びを経てヒーリングセッションなどを提供するようになり、その中で自分自身の中にも、クライアントの中にも色濃く感じられたテーマが「女性性」でした。

ちょうどその頃、月経教育者のUsha Anandiさんが「女性の変容をサポートするヒーリングスペースのファシリテーター養成コース」をバリ島で開催するという告知をインスタグラムで目にし、直感でこれだ!と感じた私は参加を決め、バリ島へと飛びました。

そこで学んだのは、女性の生理学、トラウマ反応、社会的背景を踏まえた上で安心な場を提供するための知識とスキルで、その中には「月経サイクル」の学びが含まれていたのです。

その学びとは、自然の一部である身体には自然の摂理と叡智が息づいており、月経サイクルはその縮図であるというものでした。約一ヶ月周期でおきる月経サイクルの中には、一年の中に四季があるように大まかに分けて4つのホルモンフェーズがあり、身体と感受性に変化をもたらします。

私たちが季節の変化を否定するのではなく、季節の変化を受け入れて衣類や食べ物、食べ方、過ごし方を変えるように、月経サイクルの中で起きる変化を悪者扱いするのではなく、尊重することによって月経サイクルと調和した生き方が可能になるだけでなく、自分自身の身体のリズムとサイクルを深く知っているということは自分軸、自信に繋がります。

また、地球と同じように、自然本来の働きを無視して資源を搾取し続けていれば、私たちの心も体も本来の健やかな姿で機能することはできなくなってしまいます。女性の場合、過度な労働による体力の搾取もそうですが、性的な搾取、自律性、尊厳や精神面での搾取もそれに含まれます。

私たちが「仕方がない」と受け入れてしまっているPMSや月経痛、様々な不調の多くも、元を辿れば自然と人々の資源を搾取し続けたことに起因しています。そしてそのような搾取は、家父長制という社会的な支配体制が助長、肯定しているものだということを学んだのでした。

そして月経が恥とされ、穢れであると解釈されてきた背景にも、家父長制の影響が常にあったのです。

この学びは私に大きな衝撃を与えました。今までヒーリングに深く関心を持っていたにも関わらず、ヒーリングが必要な状態を産み続けている社会の在り方と女性の身体的、精神的ウェルビーングの繋がりをありありと理解したのはこれが初めてだったのです。

そこから私は月経の叡智に大きな魅力と可能性を感じ、生理学的観点からだけでなく人類学的観点、スピリチュアリティの観点からもさらに深め、体系化したものを人々に伝え始めたのでした。それから計1000人を超える方にワークショップやお話会に参加していただき、皆様からいただいたフィードバックは素晴らしいものでした。

月経サイクルとを初めてしっかりと理解し、月経サイクルを尊重したライフスタイルに切り替えたことにより生きやすさを感じるようになったり、慢性的な低体温、生理痛、PMS、生理不順が改善したという報告をたくさんいただいただけでなく(注:月経の叡智は治療を目的とするものではありません)、

「男性性優位の社会で生まれてきて初めて女性に生まれてよかったと思えた。」

「ずっとずっとこれを学びたかったんだ。言葉には詰め込みきれないほどありがとうの気持ちがあふれます。地球在住の方全員にシェアしたいくらい。」

「私が長いこと求めていたことはこれでした。」

「ケイトさんが伝えてくださる叡智は知らなかった!ということばかりだけれど、身体は知っていたのかな?という反応をする。子宮と繋がることで、今まで体感したことのない大きな安心感に繋がれた。」

「文字通り内側に革命が起きたような感覚です。」

というような、ずっと無くしていたパズルのピースが見つかったような感覚を得た方がたくさんいらっしゃいました。

私はこの感覚こそ、「地球の娘としての気高さ」ではないかと思っています。

私たちは何者である前に、「地球の娘」であり、懐かしい記憶としてその感覚は私たちのどこかに残っています。しかし、私たちは長い間続いた家父長制の社会の中で求められる良い子、「社会の娘」としての儚いアイデンティティに居場所を探してしまっています。

月経の叡智は、月経にまつわる歴史、神話、スピリチュアリティ、生理学全てを含むものでもあり、自然の摂理と知性である月経のサイクルとリズムに耳を傾け始めることを入口に、「地球の娘としての気高さ」、「地球と、そして自分自身との健全な関係性」を取り戻そう、という試みでもあるのです。

『Daughters of the Earth/地球の娘』と題し、1月11日から開催していく「月経の叡智」プラクティショナー養成イマージョンは、その世界観に共鳴するものを感じ、月経の叡智を自分の言葉で、在り方で伝えていきたい方に向けて構成したものです。

何か感じるものがありましたら、こちらのイマージョンについてまとめたページを見て頂けたら嬉しいです。そして、先日開催したイマージョンの説明会の録画をこちらからアーカイブ視聴お申し込みしていただけます。

ご縁のある方とこの叡智を分かち合えることを、心より楽しみにしております。

Keito Hirakawa

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